お仏壇のおこり

もともと、お仏壇という言葉は、お仏像を安置する場所をさす言葉でした。初期の頃は石檀、土檀、木檀とも呼ばれて、石や、土、木などで作られておりました。これは単に、お仏像をおかざりする台のことです。これは単に、お仏像をお飾りする台のことです。天武天皇時代(西暦686年)3月27日に、天皇から、”諸国に、毎家に、仏舎を作りて、乃ち仏像及び経を置きて礼拝供養せよ”という、おふれが出ました(日本書紀第二十九巻)。その後、江戸時代には、檀家制度の確立と共に、家々に仏壇が普及し、また、各地方の特産の影響を受けながら、今日に至っています。ちなみに、3月27日というのは、”仏壇の日”と定められております。

お仏壇とはなにか

今から1400年程前に、日本に仏教が伝来してから、今日まで、仏教は暮らしの中に深く根づいてまいりました。科学や、医学の発達のおかげで、私たちは物質に恵まれ、災害からも守られる様になってまいりましたが、精神のよりどころは、今もお仏壇を中心にした、幸福な家庭の中にあるといえましょう。石原慎太郎氏の”スパルタ教育”の中には『われわれは誰でも先祖から測り知れぬ数多くのものを負い、それを自分の人生の宿命という形で与えられているのだということを、プラスに転じるように子供に話しかける必要がある。その為にもせめて仏壇や、あるいは父母、祖父母の写真ぐらいは子供の情操教育のために欠かしてはならない』と書かれています。子供の教育のみならず、多忙な生活の日々の中で、私たち自身、お仏壇を心のよりどころとして、糧として、ご先祖様に手を合わせる気持ちが必要なのではないでしょうか。

お仏壇の材質

お仏壇は長くつかわれるもの―――という考えからお仏壇の材質には虫が食いにくく、丈夫なもの、さらに木目の美しいもの、お仏壇の尊厳さを一層高めるためなどから、黒檀、紫檀、桑、欅などの木が多く使われます。また、俗にいう金仏壇、あるいは塗仏壇といった漆塗、金箔仕上げのお仏壇には、下地がのりやすく、くるいの少ない特徴を持った檜、姫小松などの木が使われております。